付属選びのポイントを知りたい!

公開日: : 最終更新日:2018/12/01 今さら聞けないファッション資材のこと, ボタンのこと, 付属のこと

こんにちは。

株式会社クロップオザキの尾崎です!

GWはみなさん、いかがお過ごしでしたでしょうか。お仕事だった方もいらっしゃるでしょう、お疲れ様です。また、旅行や家族サービスに費やして、普段より疲れてしまったみたいな方も、お疲れ様です。私は息子たちの野球の練習にお付き合い。自分が野球をする訳ではないのですが、草刈りとかに精を出しましたよ〜。う〜ん、疲れが取れません

 

さて、今日のお話は基本に戻って、付属のお話。付属って何?ってところから、付属選びのポイントに関することまでを簡単にお伝えしたいと思います。

 

付属とは?

付属とは、アパレル業界の業界用語です。洋服のメイン素材は表生地になります(ニット製品だと糸)。その表生地(糸)だけでは洋服はできない訳で、その表生地以外の資材を引っ括めて「付属」と言われます。例えば、下記のジャケットだと・・・

 

表生地以外に、ボタン付いています。

内側を見ると、背抜きですが、裏地が上部と袖には付いています。また、裏地をテープ状にして、縫い代を隠すバインダーテープとして使われています。それにジャケットをフックに掛けるための衿吊(えりづり)のサテンテープも。

さらに、内ポケットには、ブランドネーム、サイズネームと言われる織りネームが付けられています。

 

その他にも表には見えないですが、衿やポケット口には芯地が入っていて、洗濯表示も内ポケットの中に付けられています。これらの表生地以外の資材をまとめて「付属」と言っています。

 

付属の価値は?

では、付属の価値ってどうなんでしょうか? ジャケットでしたら、一番目に着くのは表生地であるのは間違いないです。その他にも、全体のデザインやフォルム、生地の触り心地や着心地も重要でしょう。そう考えると付属にはあまり価値がないようにも思われます。そう、生地は選ぶけど、他の付属は別に何でもいいという選択もあるでしょう。もっと言うと、生地だって、こんな感じでみたいに雑誌の切り抜き写真を見せて、後は商社やOEM会社任せで丸投げして作ってしまうところもあります。価格重視で、丸投げ状態で、付属は海外の縫製工場任せとなってしまうケースも多々あります。そうなると付属の価値はあまりないですし、私たちの役目もそこには必要ありません。

一方で、付属にこだわっているブランドもまだまだたくさんあります。ボタンなど表に見えるものはもちろん、内側の裏地なんかもきちんと色から風合いまでちゃんと選びます。ネームはブランドの顔でもあるので、ここは手抜きはできません。さらに、なんと言っても大事なのが、見えないですが芯地です。芯地と表生地との相性が悪いと見え方が汚くなります。さらにフォルムや着心地にも大きな影響を及ぼすのが芯地です。芯地は表生地と接着試験をし、相性のいいものを選び、自分の作りたい風合い、フォルムを出す芯地選びが必要です。

ボタンは表に見えるので、ボタンにこだわりがあるかないかも、そのブランドの価値に通じます。例えば、上で紹介したジャケットのボタン。ポリエステルボタンですが、染め落としと言って、ネイビーに染めたボタンの縁の一部を研磨して白っぽくなるまで落としています。手間の掛かったボタンを使っています。生地との相性もいいですね。一方で、下の写真のものは無印良品のジャケット。無地のポリエステルボタン。なんの柄もなく、形もシンプル。無印良品ならではって感じですが、なんの面白みもないボタンです。付属にデザイン的な価値を求めていないがわかります。

 

 

付属にもこだわっているブランドの洋服は当然、生地にもデザインにもフォルムにもこだわっている訳で、値段的には高いかもしれませんが、それなりの価値のある服な訳です。

 

付属の選び方

付属を選ぶ場合は、サンプル帳を見て行う訳ですが、自分だけの洋服を作るのであれば、何を選んでも構いません。しかし、お客様に販売する洋服を作るとなるとそういう訳にはいきません。先ほど、述べたように芯地は生地との相性を見なくてなりません。裏地でもメンズにレディースに使うような薄いもの選ぶと滑脱する恐れがあります。ボタンで一番注意するのは後染めボタン色落ち。ファスナーだとスライダーのロック機能であり、付属選びにも注意すべき点がいろいろあります。

ファッションの専門学校でも付属まで教える時間がないのと専門の人もいないので、なかなか教わることもありません。そこで付属を選ぶ際の基本の「き」を小冊子にまとめました。作ったのは2年前。結構、人気で増刷しています。

付録でボタン図鑑も

無料で差し上げますので、欲しい方はこちらからお申し込みください。問い合わせ内容の欄に小冊子希望と書いてください。

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まとめ

洋服の中で付属はメインの資材にはなりませんが、付属が洋服のデザイン性、格好、着心地の良さを決める要素の一部であることは確かです。付属を変えるだけで、商品のイメージが変わることもあります。ぜひ、付属選びにもこだわりを持ってみてください。また、付属選びの注意ポイントはぜひ小冊子を参考にしてみてください。新入社員の方に配布するのもいいですよ。また、学校などには、付属選びの講演にも行きますので、お気軽にお問い合わせくださいね。

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2011年より株式会社クロップオザキの社長をやっています尾崎博之です。ファッション資材が大好きで、洋服を見るとまずファスナーやボタンに目が行ってしまいます!お客さまのお役に立つ情報を発信していきます!!

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