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心地よさを持ち歩く。封筒のようなPCケース『Pape Lope(ぺパロープ)』

株式会社クロップオザキ(自社) OEM課・新規開発チーム

自社開発事業

今回の事例

封筒のようなPCケース『Pape Lope(ぺパロープ)』

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このプロジェクトについて

細部にまでこだわって作られた良質な製品を使う心地よさと、そういった製品に出会ったときに、長く大切に使っていただきたいという想いから、クラウドファウンディングで製品開発を行いました。

第3弾として、今回はPCケース「Pape Lope(ペパロープ)」を開発いたしましたので、ご紹介いたします。

プロジェクト概要

  • 製品名:Pape Lope(ぺパロープ)
  • URL:https://www.makuake.com/project/Pape Lope/
  • 販売経路:Makuake(クラウドファンディング)
  • 開発製品:PCケース
  • 開発目的:良質な製品を使う心地よさを体験してもらう。
  • 担当:OEM課・新規開発チーム

開発経緯

発端は、開発会議での「かっこいいPCケースって見ないよね」という話から

「Pape Lope(ペパロープ)」は、当社のOEM課と新規開発チームの合同で行ったプロジェクトです。 小物を生産しようという話が上がり、何を作ろうかと考えているときに、あまりカッコいいPCケースって見ないよね…という話になりました。

機能性が優れているとデザイン性に欠け、デザイン性に優れていると機能性に欠ける

電気屋に行ってみると、頑丈そうなものやPCをしっかり守ってくれそうなものはあるものの、デザインにこだわったようなケースは、あまり見つかりませんでした。また、見た目がかっこいいものなどは、機能性が低い。 そこで、見た目と機能性を兼ね備えたPCケースを作ることになりました。

PCケースの要、生地選定

おしゃれでかっこいいだけじゃない。機能性も兼ね備えた生地を探して

かっこいい、おしゃれな見た目として革を使用する案が出ましたが、革は重く持ち運びにはそこまで適していない。見た目も機能性も兼ね備えた、自社製品らしい生地はないか…。そんな時、生地屋さんで担当者が、見た目は和紙だけど破れない、特殊な生地「ナオロン」を見つけました。

和紙のような生地「ナオロン(Naoron)」とは?

ナオロン(Naoron)は、和紙の産地、山梨県市川大門の和紙メーカー、大直(おおなお)(https://onao.co.jp/)が開発した新素材です。

ナオロンは、元々は破れない障子紙として開発されました。和紙漉きの製法で作ることで「紙」素材の風合いや質感はそのままに、弱点である破れやすい・濡れると弱くなってしまうという点を改善した素材が「ナオロン」です。生地の原料はポリエステル100%となっておりますので、通常のポリエステル生地と同等の強度があります。原料のポリエステルのうち60%は帝人フロンティア㈱のリサイクルポリエステル「エコペット」を使用しており、廃棄物の削減・石油資源の節約に貢献しています。

リサイクルポリエステルの仕組み

※画像・一部文章出典:Makuake『破れない和紙でできた毎日持ち歩きたくなるPCケース「PapeLope」 』より

その風合いと軽さに、メンバー全員一目ぼれし、この生地を使ったPCケースを作ることになりました。

制作~完成まで

和紙のような生地の特性を活かしたホンモノそっくりの封筒デザイン

デザイン性と機能性を兼ね備えるため、見た目と機能性にかかわる全体のデザインや開閉するボタンの部分は、チームで何度も打ち合わせを重ね、決定していきました。 「ナオロン」の和紙のような生地の特性を活かし、全体のデザインは、あたかもホンモノの紙袋や封筒と見間違えるかのようなシンプルなデザインに。

開閉部分に“付属屋クロップオザキ”らしさを込めて

※画像出典:Makuake『破れない和紙でできた毎日持ち歩きたくなるPCケース「PapeLope」 』より

開閉する部分は、付属屋クロップオザキらしさを出し、ボタンを使うこととなり、貝のコンビネーションボタン、金属のアンティーク調の釦、水牛ボタン等、色々なボタンを取り寄せて検討しましたが、最終的には様々あるボタンの中で、最も開け閉めしやすく、見た目もかっこいい、ジーンズのフロント等によく使われる「タックボタン」を採用することにしました。 ファスナーやボタンホールでの開閉ではなく、ひもで開閉する仕様にしたことで、使いやすい上に、より他にはない、紙の封筒の「ホンモノっぽさ」を演出することができました。

軽くて持ち運びやすい!を実現する内部設計

PapeLope内部写真

※画像出典:Makuake『破れない和紙でできた毎日持ち歩きたくなるPCケース「PapeLope」 』より

内側には軽く、クッション性のあるWラッセルを使用したことで、製品全体の重量を100gに抑えることができ、機能的にも満足のいく形になりました。

難しい縫製も、国内の信頼できる工場の協力で美しい仕上がりに

今回の開発で最も難しかったのが縫製でした。ナオロンは和紙のような質感なので、生地を縫製するような一般的なミシンの金属の送り歯では傷がついてしまうのです。国内の信頼できる工場様に依頼をしたのですが、送り歯を樹脂のタイプに変えたり、縫う速さを調節したりと、色々と試しながら生地が美しく見えるように縫製していただくことができました。

こだわりのPCケースが完成

Papelope商品イメージ画像

こうして、こだわりの生地、デザイン、機能性も兼ね備えた、PCケースが完成しました。 ハイテク機器を、昔の封筒のようなPCケースに入れて持ち歩く。使っている人が特別な気持ちになれる、手に取った瞬間大切にしたいと思える製品です。

Papelope持ち運びの様子

商品名は、名前から素材感が伝わる、をコンセプトに。

商品名は、素材感の伝わる「紙=Paper(ペーパー)」と、デザインとして取り入れた「封筒=envelope(エンベロープ)」を組み合わせてPape Lope(ペパロープ)に決定しました。

Laptopを取り出した時も様になるPapeLope

お客様の声

デザインに喜んでいただけた他、プロジェクトコンセプトに共感した、という声も。

ご購入いただいた方からは、「紙袋っぽい製品が大好きで、PCケースは今まで見たことが無かったのでとても嬉しいです」「デザインが凄くいい!!」というお言葉をいただいた他、プロジェクトのコンセプトである「気に入ったものを長く大切に使う」という考えに共感した、というお言葉もいただくことができました。

その後の展開

販売終了半年後に、過去のTwitterを見たお客様から購入希望の問い合わせ。

プロジェクトから半年以上たった後に、Twitterに投稿した過去の「Pape Lope」紹介をご覧いただいた方から、「購入したいのですが、(プロジェクト終了後なので)もう買えないでしょうか?」とお問合せをいただきました、既に販売は終了していましたが、自社EC(BASE)にてご購入いただきました。 プロジェクト終了後にも関わらず、わざわざ問い合わせていただけるほど、「欲しい!!」と思っていただけたことをとても嬉しく思います。

担当者後期

ものづくりへの想いやこだわりは、使い手(買い手)に届けられる。

今までOEM事業ではBtoBでの販売が基本だったため、自社でプロダクト開発からブランディングまで行うということに試行錯誤しましたが、C向けに製品を開発されている当社のお客様と同じ立場でものづくりを行うことで、大変勉強になったとともに、製品に想いを込め、こだわりを詰めて作ると、その想いはきちんと買い手に届くことを実感いたしました。

こだわりのものづくりをする方たちを支援していきたい、貢献したい、と考える当社として、その考えは間違っていない、という想いが一層強くなりました。

自社開発事業は、自社の可能性の探求だけでなく、お客様のものづくりサポートに役立っています。

こだわりや、想いをカタチにするサポートを。

私たちは、アパレル副資材事業やOEM縫製事業を通して、普段から、今回のような縫製の難しい生地を使った製品化、また、作りたいものはあるけれど、どの素材を使えばよいか分からない、といった選定に関するお困りごと、縫製先の工場が見つからない、といった縫製に関するお困りごとをサポートしています。

また、アパレル業以外の方を対象としたサービス「製品化サポート」では、アパレル資材や縫製の知識のないお客様でも、スムーズにアイデアや想いをカタチ(製品化)にしていただけるよう、アイデアの具現化~量産まで伴走しています。

何かお困りごとがございましたら、お気軽にお問合せください。

※今回ご紹介した製品、または資材に関するお問い合わせは随時承っております。お気軽にお問い合わせください。

事例 Pape Lope(ぺパロープ)
お客様名 株式会社クロップオザキ(自社)
ご予算 製品化サポートのご利用の場合:試作量産までの費用をお見積り
ご利用サービス 自社開発事業 /

© CROPOZAKI inc.

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