マーケティング・新規開発部の保立です。
当社では、学生の皆さまにアパレル業界や服飾資材に興味を持っていただくための活動を積極的に行っています。
今回は、品川女子学院 被服部の皆さまから「文化祭での発表に向けて、洋服の素材を取り扱う会社を訪問してお話を聞きたい」とご相談をいただき、当社が日頃からお世話になっている資材メーカー5社を訪問することになりました。
その様子をレポートしていきたいと思います。
第5回目の最終回は7/30(火)に、品川女子学院 被服部の皆さまとアイリス様のボタン博物館に伺いました。
ボタン博物館とは
アイリス様のボタン博物館は、日本で唯一のボタンの展示を見ることができる博物館です。ボタンには長い歴史があり、これまで様々なデザイン、形、用途のボタンがありました。
これらにはすべて時代背景があり、歴史と結びつけながらボタンについて学ぶことができます。学芸員さんが展示ブースを一つ一つ回りながら説明してくださるので、気になることがあればその場で質問もすることができます。
ご興味がある方は是非一度訪問してみてください。予約方法などの詳細は「ボタンの博物館」のホームページをご覧ください。https://www.iris.co.jp/muse/
訪問の様子
当日はまず、アイリスのご担当者様がスライドを用いて会社の歴史の説明をしてくださいました。
その後はボタンの素材や形について詳しくお話ししていただき、途中にクイズ形式で質問をしてくださったり、学生の皆さまも楽しんで学んでいる様子でした。
そして説明の最後にまさかの事実が…!なんと品川女子学院の制服のボタンもアイリス様が作られていたのです。これには学生の皆さまも驚いた様子で、どこで、どのように作っているかなど、たくさんの質問をしていました。その事実を知り、すごい縁だなと感じました。
説明後は実際に展示を見て回りました。年代や種類でブースが分かれていて、順番に説明していただきました。現在は作られていないボタンもたくさん展示されており、その中でも私は石で作られたボタンがかっこよくて気に入りました。
学生の皆さまは昔の時代のカップルが贈り物として渡していたというメッセージ入りのボタンにくぎ付けでした。二人だけにしかわからない暗号をボタンに刻むことで、二人だけの宝物になるというものです。今ではあまり見かけない贈り物ですが、現代にあれば粋なプレゼントになるかもしれませんね。
最後は学生さんがそれぞれ好きな生地を選んでくるみボタン作りを体験しました。くるみボタンを作る手打ちの機械を使い、誰でも簡単に作ることができます。各々自分だけのくるみボタンを作ることができて嬉しそうでした。
まとめ
この日、私が特に印象に残っているのは創業時のお話です。78年前というとちょうど日本が終戦した頃になります。当時は着物を着ていた日本人が西洋の文化を取り入れることで徐々に洋服を着るようになり、それまでは衣類にボタンは使われていませんでしたが、これを機に一気にボタンの需要が高まりました。そこに目を付けた当時の創業者様が会社を創業され、今もなお最高品質のボタンを作り続けているのは本当に素晴らしい事だと思いました。今では洋服を着ることが当たり前になっていますが、このような歴史を考えてみるとアパレル付属があるのも洋服のおかげだったりするのかなとふと考えてしまいました。
今回ご協力してくださったアイリスの皆さま、参加してくださった品川女子学院 被服部の皆さま、ありがとうございました。