マーケティング・新規開発部の保立です。
当社では、学生の皆さまにアパレル業界や服飾資材に興味を持っていただくための活動を積極的に行っています。
今回は、品川女子学院 被服部の皆さまから「文化祭での発表に向けて、洋服の素材を取り扱う会社を訪問してお話を聞きたい」とご相談をいただき、当社が日頃からお世話になっている資材メーカー5社を訪問することになりました。
その様子をレポートしていきたいと思います。
第2回目の今回は6/24(月)に、品川女子学院 被服部の皆さまとものづくり館 by YKKに伺いました。
ものづくり館 by YKKとは
ものづくり館 by YKKとは、ファスナーやボタンなどのメーカーであるYKK株式会社様のイベント及びコミュニティ施設で、ファスナーの歴史やしくみについて学ぶことができます。
1階では、毎週ファスナーやボタンを使った手芸・工作のワークショップ(予約制)が開催されています。また、平日やイベントの無い日は予約制で簡単にできるものづくり体験が開催されています。
2階は展示スペースになっていて、ファスナーの歴史やしくみを学んだり、いろいろな分野で使われる珍しいファスナーを見たりすることができます。例えば、ロケットや消防服に使用されている燃えにくいファスナーから、魚を捕まえる漁網に使用される巨大なファスナーまで、多種多様なファスナーを展示形式で見て学ぶことができます。
3階はクリエイティブ・ラウンジで、ファスナーやボタンの特殊アイテムやトレンド情報を紹介されています。デザイナー・クリエイターの皆様が情報交換できる場としても利用することができます。4階はセミナールームで、ファッション関連のセミナーや各種展示会などを不定期で開催されています。ものづくりが好きな方、ファッションについて学びたい方は是非一度、足を運んでいただきたいです。
訪問の様子
当日はものづくり館のスタッフの方から学生の皆さまに、ファスナーの歴史やファスナーの種類の違いについて、展示を見ながら説明していただきました。車両用ファスナーなど、普段は隠れて見えないところにもファスナーは使われているということを、展示でわかりやすく説明していただいたので、学生の皆様も興味を持って話を聞いてくれていました。
また、ファスナーの種類についての説明の際に学生の皆さまに人気があったのがビーズファスナーです。嚙み合う部分がビーズ形状でできているデザインファスナーで、目を引くかわいいデザインが学生の皆さまに人気でした。しかし実際には縫製が難しいためアパレルメーカーで採用されることは珍しいとスタッフの方がお話しされていました。デザインが良くても縫製の難しさがネックになることもあるのだなと勉強になりました。
他にも、GOOD DESIGN AWARDを受賞されたクイックフリーという商品にも学生の皆さまは興味津々でした。クイックフリーとは、様々な方が簡単にファスナーの開閉作業ができるよう操作性向上に配慮したファスナーです。この商品が作られた背景には、様々な年齢の方への配慮が関係しています。それは、ファスナー操作が難しく、普段はかけていない老眼鏡をかけなくてはならない高齢者の方や、遊具で遊ぶ際にフードが遊具に引っかかって首が閉まってしまう危険性を持つ小さい子供たちへの配慮です。学生の皆さまはこの説明を聞き、感動した様子でファスナーの開け閉めを楽しんでいました。
その後は、スタッフの方が学生の皆さまに向けてYKKの説明をしてくださいました。スライドの途中で質問タイムもあり、ファスナーの疑問から会社の構造の疑問まで幅広くお答えしていただきました。
今回ご協力してくださったYKKものづくり館の皆さま、品川女子学院の皆さま、本当にありがとうございました。