ファスナーのスライダー選びには注意して!

こんにちは。

株式会社クロップオザキの社長の尾崎です。

今年もあと2週間。冬らしい天気が続き、関東は晴れの日が多いですが、空気は冷え込んでいます。その代わりに、朝、夕の空が綺麗なのも冬らしいです。土曜日も夕焼けが綺麗でした。

 

さて、今日はファスナーのお話です。ボタンは品番とサイズ、色番を指定すれば、発注できますが、ファスナーはそうはいきません。ファスナーの種類を選び、テープの色を選び、スライダーという引き手を選び、長さを指定します。組み合わせなのです。なので、ファスナーは私たち資材の専門家でも、苦手な人もいるほど。そんなファスナーの発注ですが、発注の際、あまり気に掛けないけど、大事なものがあります。それはスライダーの種類のこと。ここを間違ってしまうとクレームになることもあります。そのスライダーのことをお話します。

 

スライダーとは?

スライダーとは、ファスナーの引き手の部分を言います。基本的に、この引き手の部分を持ち上げ、下に引っ張るとファスナーが開き、上に上げるとファスナーが閉まる仕組になっています。スライダーはファスナーのエレメント(歯の部分)の種類と大きさにより、それぞれ異なります。スライダーとエレメントの種類と大きさは必ずマッチしていないといけません。例えば、No.5のメタルファスナーであれば、専用のスライダーしか使えません。No.7のメタルファスナーやNo.5のコイルファスナーのスライダーは使えません。でも、これは発注する際に組み合わせがあり得ないので私たちなどで気づくの大丈夫です。

 

 

スライダーのロック機能とは?

スライダーにはロック機能がというものがあります。このロック機能がファスナーを頼む際に重要になります。ロック機能とは、引き手部分を持ち上げることロックが外れ、ファスナーを開閉できる機能です。ロック機能のないスライダー(ノンロック)というものもあります。それは引き手を引かなくてもファスナーの両端を引っ張るとスライダーが動いて、ファスナーが開いていきます。このノンロックのスライダーはバッグやポケットなどファスナーが左右に引っ張られない使用状況であれば問題ありません。ところが、このノンロックスライダーををブルゾンやパンツにフロントに使ってしまうと大変です。ファスナーが自然に開いてしまいます!これはクレームになってしまいます。ファスナーの用途を知らないでファスナーの発注を私たちが受けてもそれは気付かないこともあります。従って、機能的にロックが掛からないとダメなところに使用する場合は、必ずロック機能のあるスライダーを使いましょう!  写真は上がロック機能有り、下がロック機能なしです。見た目にはほとんど一緒です。

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ロック機能ありスライダー

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ロック機能なしスライダー

ダウンジャケットのフロント(上)やパンツのフロント(下)には必ずロック機能のあるスライダーを使ってください。

 

スライダーのロック機能はどこを見るの?

スライダーにロック機能があるのかないのかは、スライダーの品番を見ればわかります。スライダーの品番の2桁目が、「F」はノンロックです。ロック機能のものは「A」オートマチックロック、「N」ノッチロック、「S」セミオートマチックロック、「P」ピンロック等が有ります。YKKのスライダーカタログには明記されています。またはYKKのサイトこちらも参照してください。

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おまけ

洋服の場合はどこに使うのであれ、ロック機能があるものを使っていれば間違いないです。ポケットもロック機能のあるものであれば問題なし!

 

まとめ

ファスナーは発注が難しい資材の一つ。その理由は組み合わせだからです。その中で見逃しがちなのがスライダーのロック機能。デザインだけでなく、ロック機能も気にして選んでくださいね。私どももチェックしますが、お客様の用途にもよりますからね。スライダーカタログのチェックをお忘れなく!

クロップオザキのネットショップ ファスナーの購入はこちらから。全部ロック機能付きです!

その他のお問い合わせはこちらから。

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2011年より株式会社クロップオザキの社長をやっています尾崎博之です。ファッション資材が大好きで、洋服を見るとまずファスナーやボタンに目が行ってしまいます!お客さまのお役に立つ情報を発信していきます!!

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